蕎麦湯は飲むのに何故うどん湯は飲まないのか?

お蕎麦屋さんに行って蕎麦を頼むと、食後に蕎麦湯を出してくれますよね。
「じゃあうどん屋さんでうどん湯が出ないのはなんで?」と疑問になったことはありませんか?

実はうどん湯には・・・

実は、うどん湯には栄養がない

うどん湯には、うどんから溶けだす栄養が含まれないため、飲むことはありません。
一方蕎麦湯には、蕎麦を茹でた時に出た栄養が含まれます。
そのため、蕎麦屋では蕎麦の栄養を余すところなく摂ってもらいたいと、蕎麦湯を提供しているお店が多くあります。

栄養価が高いのはどっち?

麺に含まれる栄養成分を見ると蕎麦の方が栄養を多く含んでいます。
蕎麦には、ルチン、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2が含まれており、特にポリフェノールであるルチンは、蕎麦にしか含まれません。
ルチンは高血圧予防、抗酸化作用、血流改善の効果が期待でき、生活習慣病の予防に効果があると言われています。
また、ビタミンB1は体力の低下や、食欲不振を解消する効果があり、ビタミンB2には皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
しかし、これらは水溶性のため茹でたときに溶け出してしまいますので、蕎麦湯を飲まなければ効率よく栄養を摂取できません。

ですが、地域によっては蕎麦湯を飲む風習がなく、蕎麦湯文化を受け入れられないという人もみえます。
特に関西では、蕎麦を食べる人が少なく、うどんを食べる人が多いので、蕎麦湯自体知らない方が多いです。
そのため、蕎麦湯を飲むと驚かれる方や、マナーが悪いと批判的な目で見られてしまう場合もあります。
中には「彼氏・彼女が蕎麦湯を飲んだらひく」という人もいるため、蕎麦湯文化がない地域では注意が必要です。

カロリーと健康を気にしている方にはうどんがおすすめ!

蕎麦は、蕎麦湯まで飲まないと本来の栄養素を摂ることができませんが、うどんの場合は栄養成分が流れ出しません。
釜揚げうどんなどの場合、うどん湯と一緒に出されますが、無理して摂取する必要はないです。

また、カロリー面では、実は蕎麦よりもうどんの方がヘルシーです。
「粉」の状態では、カロリーに差はありませんが、うどんは吸水率が高いため茹でたあとは、水分を多く含みます。
茹でた後のカロリーを100gあたりで比較すると、蕎麦「131kcal」、うどん「104kcal」となり、うどんの方がカロリーを抑えられます。
そのうえ、うどんは水分を多く含むため、食べ応えがあり、腹持ちも良く、蕎麦と同じ量を食べたとしても満腹感があります。
トッピングをすれば、栄養価の高い食事にもなります。

最近では豆乳うどんや、サラダうどんなど様々なアレンジでうどんを楽しまれる方もいらっしゃいます。
様々なトッピング、アレンジを楽しみながら効率よく栄養がとれるため、カロリーと健康を気にされる方におすすめです。

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